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レ小僧の独白5

フィリップ・グラス「ノース・スター」

グラスは1937年メリーランド州ボルチモア生まれ。ジュリアード音楽院卒業後インドに滞在、ラヴィ・シャンカールと働く。帰米後は近現代の音楽の様式に飽き足らず、自己のアンサンブルを結成して独自の活動を始める、ミニマル音楽から発展、各地の民俗音楽や哲学的な要素を加えたスタイルは徐々に支持を集め、大編成のオペラや映画音楽に結実。ボウイやエイフェックス、パティ・スミスらともコラボしている。

本盤はロック発祥ながら現代音楽にもカタログを広げたヴァージン・レーベルから。1977年。グラスの弾くオルガンやシンセ類にサックスやコーラスが加わるミニマムな編成で、インド音楽のような静謐で緻密な、ゆっくりと変わっていく自然の風景のような演奏。聴き手がさまざなイマジネイションを描ける作品。

 

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