今の世の中は経済最優先=資本主義全盛の時代、生活は間違いなく豊かになっているのに、なぜか不安の時代でもあります。それはなぜなんだろう?地震などの自然災害があったりコロナ過を経験してそういう疑問をさらに強く思うようになっています。
そんな時に「NPO油やプロジェクト」の有志で精神世界をメインテーマに「本とアート」のセレクトショップをやって見ようかという会話になり、この4月に「小僧都(こぞうず/cuzthose)」ブランドとして新事業を始めることにしました!自分は本のセレクションが主な担当ですが、「豊かさとは何か?」を感じることができるような本を「小僧推薦」本として紹介していきたいと思います。
その記念すべき最初のセレクト本はサマセット・モームの「月と6ペンス」にしました。小説のモデルはゴーギャン、株式仲買人として裕福な暮しをしていたゴーギャンが絵を書きたいためになぜその裕福な生活を捨ててタヒチに行ったのか?
「月」は夢=非日常、「6ペンス」は現実=日常の象徴ということだと思います。文明を捨てて野蛮に惹かれたゴーギャン..記憶の彼方にある神話から始まる過去、そして現在、未来とは。ゴーギャンの大作「我々は何処から来たか、我々とは何か、我々は何処へ行くか」..生と死を象徴する絵とも言われていますが、ゴーギャンの作品群が見れる図録もおすすめです。
ということで小僧推薦の本を今後紹介していきたいと思いますが、自分でもどんな本棚になるのやらやってみないとわからないという感じでワクワクしています。小僧推薦本は「油や回廊」の「小僧都」ショップ内に並べていきますのでぜひショップにもご来店お願いします。