【小僧推し本】「贈与論」(M.モース、岩波文庫)
♪ 贈り物(ギフト)は社会でどのような意味を持っているのか?
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資本主義が全盛となりグローバル社会・経済のOS(オペレーティングシステム)とよく言われます(世界が滅んでも資本主義は残るとか..)。しかし、資本主義は産業革命の18世紀からまだ200年ほどの歴史しかありませんし、貧富の拡大、リーマンショックなどその弊害も目立ってきています。
本当に資本主義が社会・経済のOSなのだろうか?という問いにオルタナティブの視点を与えてくれるのがモースの「贈与論」。人はなぜ貨幣(マネー)による交換ではなく、一方的な贈与(ギフト)をするのか?
日本でも歴代総理が商品券を議員に配ったり、あるいは政治家が地元で冠婚葬祭に姿を現すのか?なぜお中元、お歳暮があるのか?などなどありますが、「贈与論」は世界、古今東西の贈与を比較してその社会的意味を問います。
あらゆるものが商品として取引される資本主義の世の中で貨幣価値に換算できない精神的な世界を理解するための一冊かと思います。
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♯文化磁場油や ♯小僧都
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